夜尿症
小学校入学前後(5歳以上)が受診のタイミングです
5歳以上になり、おねしょが続いている場合は「夜尿症」の可能性があります。お子様にとってはデリケートな問題であり、お父さんやお母さんなどに相談しにくいことがあるかもしれません。
また、小学校に入学すれば、さらに活動や交流の場も広がっていきます。気になる場合は、5歳以上~小学校入学前後にかけて治療しましょう。
夜尿症を治すためには?
小さなお子様にとって、おねしょ(夜尿)はよくある症状です。性格や育て方は、夜尿症の発症と関係ありません。お子様やご自身を責めるようなことは、決してなさらないでください。治療をするうえでの約束を守り、おねしょをしなかった日は、しっかりとほめてあげましょう。
治療について
お子様ご本人や親御さんにも話を聞き、尿検査や診察から夜尿症の原因を調べます。
生活習慣の改善を中心に、必要に応じて薬物療法も併用して行います。5歳以上のお子様で、おねしょ(夜尿)が治らない場合は、ぜひ当クリニックにご相談ください。
生活習慣の改善で大事なこと
夜尿症の治療は、生活習慣の改善が基本です。生活習慣の見直しで夜尿症の改善も期待できるなど、非常に重要な取り組みの1つです。
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規則正しい生活を心がけましょう
早寝・早起き・決まった時間の食事など、できるだけ規則正しい生活習慣を心がけましょう。朝食と昼食はしっかりと食べ、夕食も就寝の3時間前までは済ませましょう。
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水分の取り方に注意しましょう
水分は体にとって大切ですので、朝食や昼食、それ以外でも水分をたっぷり摂りましょう。ただし、寝る前の水分の摂りすぎは、夜尿につながるかもしれません。夕食後~就寝まではコップ1杯程度の水分補給に留めるなど、夜尿の予防には工夫が必要です。
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塩分を控えましょう
塩分の摂りすぎは、のどの渇きから水分の摂りすぎにつながり、夜尿の原因になる場合があります。また、塩分の摂取量が排尿回数とも関係している報告もあるため、食事内容には注意が必要です。
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便秘に注意しましょう
便が腸内に大量にある状態は膀胱を圧迫し、尿意をもたらす原因になる可能性があります。野菜・果物・豆類・芋類などに多く含まれる食物繊維により、便秘の解消が期待できますので、意識的に食べましょう。